研究機関・図書館・文書館

2014年10月 2日 (木)

コロンビア大学イラン研究センター

Center for Iranian Studies, Columbia University
http://cfis.columbia.edu/

かの有名なEncyclopedia Iranicaを編集しているところです。
あと、History of Persian Literature (I.B. Tauris、 20巻の予定)の編集も行っています。
こんなに少ない人数で、あれほど大きなプロジェクトを動かしているとは、驚きです。

建物に行ってみると何の看板もなく、1F、2Fのいくつかのアパートメントをセンターに使っている形です。
Yarshater先生にもお会いしました。感動しました。

2014年7月19日 (土)

イスファハーン大学サファヴィー朝史研究センター

おそらく世界で唯一のサファヴィー朝史研究センターが、イスファハーン大学にできていたことを知りました。創立はイラン暦で去年の末です。

きれいなホームページがあり、出版情報なども取り上げられています。
ほとんどがペルシア語のページです。
今後の発展が期待されます。

http://www.safavica.ir/

2014年4月17日 (木)

東洋文庫ミュージアム「トルコ展」

東洋文庫ミュージアム 

-日本・トルコ国交樹立90周年-
トルコ展

2014年4月23日(水)~2014年8月10日(日)

Turkeychirashi3_2

詳細はこちら(PDF)

2012年7月13日 (金)

ケンブリッジ大学図書館

イラン関係の写本を多く持っている図書館の一つにケンブリッジ大学図書館が挙げられます。先日試してみましたが、非常に整った図書館です。

1. 写本カタログをオンラインで見ることができます。
http://www.lib.cam.ac.uk/deptserv/neareastern/catalogues.html

2. 閲覧証を作るのに必要な書類は、a.写真付きのID, b.住所を示す書類に加えて、写本閲覧の場合には、c.一通、研究内容等を示す紹介状が必要です。
1週間までの閲覧証は無料、6カ月までのものは10ポンドです。

3. 写本の請求から、受取まで、20分しかかかりません。オックスフォードとはえらい違いです。

4. 写本のデジカメでの撮影も、一枚書類を提出する可能です。オックスフォードでは一写本ごとに書類を出さなければいけないのですが、通して一枚でいいのです。

図書館の人も皆、非常に親切です。写本の内容は、E. G. Browneのコレクションがあるため、近世よりも近代の方が強い印象があります。

もっとも、ケンブリッジの場合、一部の写本は中央図書館ではなく、カレッジの図書館に所蔵されています。これらについては、それぞれの規則がありますので、個別にあたる必要があります。とにかく、前もってe-mailで連絡しておくのが重要です。

2012年7月 1日 (日)

ボードリアン図書館2 貴重書室

ボードリアン図書館の貴重書室Special Collection Reading Roomは、今は、ラドクリフ・サイエンス・ライブラリーという理科系の図書館の地下にあります。たぶん、新ボードリアン図書館が再開したら、そちらに移るのでしょう。

貴重書を閲覧するには、閲覧許可を得る際、一枚フォームを余計に提出しておく必要があります。閲覧証の番号の前にある記号で、それがわかってしまうようです。

ペルシア語写本カタログの主要部分は、インターネットでダウンロードできますので、それを見て、請求する本を選びます。

http://archive.org/details/catalogueofpersi01bodluoft
http://archive.org/details/catalogueofpersi03bodluoft

さすがにウェッブから請求することはできませんが、メールや電話では請求できるようですので、カードを手に入れたら、事前請求がおすすめです。
頼むと出てくるまでに、現在は1時間半から2時間かかります。

いいのは、閲覧者のデジタル・カメラで撮影が許されていることです。
普通の写本であれば、撮影許可の申請をすれば、すぐに認められて撮影できます。
一つの写本全部撮っても文句いわれません。すばらしいです。
(ちなみにSOASの写本室も同様のシステムです。)

もっとも、別にミニアチュールカタログもあるのですが、これに載っている写本はどうやら簡単には出てこないようです。個人撮影もできないということになります。

でも、先日、イギリスの別の大学の写本室に行ったら、個人撮影が認められないだけではなく、先方に依頼しても0写本全体の15%しか認めないと言われてのけぞりました。インドでもたとえば1/5と言われるので、それ以下でびっくりしました。大学によっていろいろですね。

2012年6月19日 (火)

ボードリアン図書館1

オックスフォード大学の図書館Bodleian Libraryは、イギリスでは大英図書館に次ぐ蔵書数を誇っています。しかし、大英図書館のように一つの大きな建物があるわけではありません。きわめて複雑なシステムを持った図書館群といった方がいいかもしれません。

本館は由緒ある建物で、観光客向けのツアーもあります。でも、建物そのものは大きくありません。ラドクリフ・カメラという別館も歴史的なすてきな建物ですが、観光客はアクセスできません。本館とラドクリフ・カメラは地下でつながっており、その通路の両側にも地下閲覧室があります。さらに、現在、新館を改装中ですが、これも道路をくぐって地下でつながるようです。

ただ、新しい英語の図書が入る地下閲覧室を除いては開架図書はほとんどないのが現状です。図書は、離れたところにまとめて保管してあり、それをOPACから請求して、半日から一日後に、いずれかの閲覧室で閲覧することになります。オックスフォード大学の部局図書館は、同時にボードリアン図書館の閲覧室を兼ねており、たとえば、Oriental Instituteの図書館で、本館の図書を閲覧するということになるのです。

また、ボードリアン図書館本館の図書は決して貸し出しをしません。閲覧室で読むしかないのです。

SOASの図書館のように、開架で、貸し出しをするという図書館の方が圧倒的に使い易いのは当然です。でも、SOASでは、OPACにあっても本そのものがないということがしばしばあります。それを考ると、創設者ボードリー卿の方針だという貸し出し禁止も、意味があるのかもしれません。

2012年5月21日 (月)

ナショナル・アーカイヴズ

イラン史に関して、19世紀以降のイギリスの文書だと主にナショナル・アーカイヴズになります。ロンドンの西の端のキュー・ガーデンの近くにあります。

リーダーズ・チケットに必要な書類は、基本的に大英図書館と一緒ですが、たぶん日本語が通じないので、英語の住所を証明する書類を準備する必要があります。

 

サイト

http://www.nationalarchives.gov.uk/

 

さて、膨大な文書群のなかからどうやって目的の文書を見つけるか、気が遠くなりそうですが、とりあえずヒントだけ。カタログは電子化されていますが、ファイルの名前は基本的に昔につけられた通りで、キーワードが追加されているわけではありません。したがって、ファイル名がうまくついていればいいですが、 “Miscellaneous”などと書かれていると中身はそれ以上わかりません。

 もちろん、番号である程度絞れます。

たとえば、FO60 Foreign Office: Political and Other Departments: General Correspondence before 1906, Persia18071905年をカバーするそうです(全734ファイル)。

他には

FO248 Foreign Office and Foreign and Commonwealth Office: Embassy and Consulates, Iran (formerly Persia): General Correspondence (18071970) (1710ファイル)

FO60より詳しいですが、その分、目的に達するのはたいへんです。

 

実際に手にとって眺めてみないとわからないことが多いです。あと、昔はコピーを取るのがすごくたいへんだったのですが、今やデジカメで撮影できるので、すごく楽です。

リーダーズ・チケットがあれば文書の事前予約も可能です。

2012年5月19日 (土)

大英図書館とイギリス東インド会社

このようなことは、専門家の方は私よりもよくご存じですが、念のために、一応書いておきます。

近世になるとヨーロッパ語の史料を用いることが可能になります。
イギリス東インド会社関係の文書も、その一つです。

閲覧は、大英図書館のアジア・アフリカ部門で可能です。
アラビア語やペルシア語の写本とは異なって、これらの文書は検索することができます。
文書・写本専用のカタログはこちら

たとえば、バンダル・アッバースの旧名Gombroonで検索すると17世紀と18世紀の文書が90件もヒットします。すばらしいです。Gombroon Diary はきわめて詳細な史料で、多くの研究者が利用しています。

2012年5月 7日 (月)

オックスフォード大学中東研究センター

今日は、オックスフォード大学中東研究センター(Middle East Centre, St. Antony's College, University of Oxford) の紹介です。

といっても、大昔に中岡先生が書かれた紹介があり(『アジア経済』13-8(1972): 88-91).、また、日本の研究者で訪れた人も多いでしょうから、私が述べるようなことはあまりないのですが。

とりあえず、サイト
http://www.sant.ox.ac.uk/mec/

St. Antony's collegeは大学院生のためのカレッジで、地域研究系のセンターが8つあり、中東研究センターそのうちの一つです。(ちなみに日本研究はNissan Instituteです。)カレッジ本体より北に少し行ったところの、古そうな小さな建物がそれです。その有名さからすると、少し驚きます。ちなみに、新しい建物を造ることになっており、そのデザインもサイトに載っています。

基本的には19世紀以降を対象にしており、18世紀以前は東洋学部(Oriental Institute)が扱うそうです。しばしば講演や研究会が開かれるのですが、その場所は1Fの図書館の閲覧室が用いられます。30人も入ればいっぱいです。一度私が行った研究会は、参加者6人くらいでした。

図書室は基本的に図書を貸し出してくれるので、ありがたい存在です。貴重なものとしては、文書館もあって、パレスチナ委任統治期と1970年代のオマーンについて、文書があるそうです。

イラン関係の研究はHoma Katouzian氏が引っ張っています。文学も現代史をも専門とする幅の広さと多くの講演会を企画する企画力が際だっており、学生にも非常に慕われています。

2012年4月19日 (木)

大英図書館の落とし穴3 写本の閲覧

48時間見ないといけないとはいえ、刊本がカタログから簡単に請求できるのに対して、写本はさらに面倒です。刊本同様、スタートは館内にいてもそうでなくても、次のページです。

Explore the British Library 

右端からLoginし、検索はせずに、Reservation Listへ行きます。
そうすると下に、Asia, Pacific and Africa Collections というのが出てきます。

その中で、Oriental Manuscriptsというのを選び、Shelfmarkと題名、著者名を入力します。
'Go'の赤いボタンをクリック。

その後、右上の赤い"Reservation List"をクリックし、出てきた画面でavailableであれば、閲覧日を調整して、"request"をクリック。

これで完了です。通常は70分かかるという風に出ます。前もって予約することもできます。
状況はExplore the British Library から"My Reading Room Request"にログインすることで、確認できます。

落とし穴は、Shelfmarkにあります。
これが正しく入らないと、予約できません。
古いカタログに載っている Or やAddで始まる番号があれば、それを入力すればいいのですが、これはもちろん現時点では紙のカタログを見なければわかりません。大英図書館のサイトで調べることはできないのです。

さらにコレクションによっては、Shelfmarkをどう入力していいかわかりません。
ペルシア語写本はIndian Officeのものも結構あるのですが、それは
IO Islamic
に番号を加えなければなりません。他の形で入れると、機械が受け付けてくれません。

実際のところ、紙のカタログと請求番号の対応関係は、ロンドンのReading Roomで目録を見ないとわからないことになっています。カタログに一枚紙が挟んであり、そこに書いてあるのです。ですので、通常のカタログとIndian Office以外のものの場合には、Reading Roomに行かないと、請求は無理です。

便利なようで、紙のカタログに頼らなければならないところが、まだまだですね。