« 情報資源利用研究センター (IRC) 設立20周年記念シンポジウム | トップページ | 国際ワークショップEarly Photography in Iran »

2017年12月 4日 (月)

第10回オスマン文書セミナー

10回オスマン文書セミナーのご案内

 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)では、基幹研究「中東・イスラーム圏における分極化とその政治・社会・文化的背景」(代表黒木英充)の事業の一環として、2018120日()と21日(日)に第10回オスマン文書セミナーを開催します。研究上、オスマン朝下で作成されたさまざまな手書きの文書や帳簿を読む必要のある方を中心に、広くイスラーム史を研究される方のご参加をお待ちしております。ただしオスマン・トルコ語の授業を行う場では決してありませんのでご注意ください。また、本セミナーは科研費基盤B「イスラーム圏における簿記史料の通時的・共時的研究」(代表:髙松洋一)の研究会との共催となります。

 

 第10回目の今年度はこれまでとやや趣向を変えて、財政に関する帳簿(defter)を講読します。帳簿という言葉からは数字の並んだ分厚い冊子を想像ますが、オスマン朝のdefterは必ずしもそうとは限らず、料紙1枚だけのものも多いのです。セミナーではdefterとは何か、という問題も考えたいと思っております。

 またオスマン朝の帳簿というと、点を打たない独特なアラビア文字のスィヤーカト(siyakat)書体を用いることで有名です。スィヤーカト書体はアラビア文字の書体のうちで最も難しいのですが、いきなりスィヤーカト書体から読み始めるのではなく、判読の易しい実例からだんだん慣れていけるように教材を工夫したいと考えています。一方、帳簿に用いられる独特な数字(ペルシア語siyāq、トルコ語divani rakamları)は、取り上げる実例が18世紀以降のものということもあり、今回はあまり積極的に取り上げません。

 第1日目は、最初にオスマン朝の帳簿とスィヤーカト書体について講師が一般的な解説をおこない、つづいて実例を講読します。実例は、18世紀の様々なdefterから選ばれる予定です。

 2日目も前日に引き続いて、18世紀のdefterの実例を講読します。できるだけ多様な類型の帳簿を取り上げますが、帳簿は官僚機構の中で単独で存在したのではなく、引用と抜粋を通じて個々の文書と密接な関係をもっていました。オスマン朝の文書行政の中での帳簿のあり方にも目を配っていくつもりです。

 

 今回もこれまでと同様、事前にお配りしたコピーを用いて具体的な実例を演習形式で読解していきます。

 なおセミナーへの参加資格として、例年通り次の1.または2.のいずれかにあてはまることを条件といたします。

1.「現代トルコ語の読解力があり、かつアラビア文字に関する知識を有する」

2.「ペルシア語あるいはアラビア語の読解力があり、かつ現代トルコ語文法の知識を有する」

 

 参加を希望される方は、お名前、ご所属、連絡先住所・電話番号、メールアドレス、専門分野、セミナー参加可能日程を明記の上(部分参加も可)、下記の申込先まで1220()までにEメールにてご連絡ください。こちらから、セミナーで用いる資料を郵送いたします。なお参加費は無料です。

 また、東京近郊以外に在住の方には旅費の支出も検討しておりますが、予算の都合上、旅費支給を希望される方は、なるべく早くその旨お知らせください。

 

問合わせ・申込先:

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 フィールドサイエンス研究企画センター事務局

e-mail: fsc_officeaa.tufs.ac.jp (@は半角)

 

プログラム等の詳細は以下の通りです。

 

基幹研究「中東・イスラーム圏における分極化とその政治・社会・文化的背景」

10回オスマン文書セミナー

主催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

共催:科研費基盤B「イスラーム圏における簿記史料の通時的・共時的研究」(代表:髙松洋一

期間:2018120()21()

会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

3大会議 (303号室) 120()21()とも

   (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

http://www.tufs.ac.jp/access/

http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access

講師  髙松洋一(AA研)

 

プログラム

 120()

14:00-14:15 趣旨説明 講師・自己紹介

14:20-16:00 オスマン朝の帳簿とスィヤーカト書体の解説

16:20-18:00 帳簿の講読1

 

 121()

13:00-14:40 帳簿の講読

15:00-16:40 帳簿の講読

17:00-18:00 総合討論

« 情報資源利用研究センター (IRC) 設立20周年記念シンポジウム | トップページ | 国際ワークショップEarly Photography in Iran »

お知らせ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第10回オスマン文書セミナー:

« 情報資源利用研究センター (IRC) 設立20周年記念シンポジウム | トップページ | 国際ワークショップEarly Photography in Iran »

2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ