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2016年11月28日 (月)

第9回オスマン文書セミナーのご案内

第9回オスマン文書セミナーのご案内

 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)では、基幹研究「中東・イスラーム圏における分極化とその政治・社会・文化的背景」(代表:黒木英充)の事業の一環として、2017年1月7日(土)と8日(日)に第9回オスマン文書セミナーを開催します。研究上、オスマン朝下で作成されたさまざまな手書きの文書や帳簿を読む必要のある方を中心に、広くイスラーム史を研究される方のご参加をお待ちしております。ただしオスマン・トルコ語の授業を行う場では決してありませんのでご注意ください。また、本セミナーは科研費基盤A「イスラーム国家の王権と正統性―近世帝国を視座として」(代表:近藤信彰)との共催となります。

 今年度も2012年度より引き続き、千葉大学の秋葉先生を講師にお迎えします。今回は、ともに複数の差出人の捺印を特徴とするマズバタ(mazbata)とマフザル(mahzar)という二つのタイプの文書を講読します。両者は印鑑が複数捺されているため一見すると似ていますが、機能は全く相違します。マズバタは19世紀中葉以降に設置された種々の諮問組織が審議内容を上申するための文書類型で、昨年取り上げた勅旨(irade)とも関係が深く、当時の政策決定過程を知る上でも重要な史料と言うことができます。一方前近代から存在するマフザルは、集団によって政府に提出された「連判状」ともいうべき、一昨年度と昨年度で取りあげた嘆願書(arzuhal)と似た性格の文書です。今回もこれまでと同様、事前にお配りしたコピーを用いて具体的な実例を演習形式で読解していきます。

 今年度の第1日目は、最初にマズバタについて講師が一般的な解説をおこない、つづいて実例を講読します。実例は、19世紀のタンズィマート期の最高評議会(Meclis-i Vala) や国家評議会(Şura-yı Devlet)あるいは地方評議会(meclis-i idare)によって作成されたマズバタから選ばれる予定です。
 第2日目はマズバタの講読に続いて、18世紀のマフザルの実例を講読します。嘆願書との相違をふまえつつ、マフザルが他の類型の文書とどのような関係にあり、どんな事情を背景に作成されていたのかを考えながら、実例を講読していきたいと考えています。

 なおセミナーへの参加資格として、例年通り次の1.または2.のいずれかにあてはまることを条件といたします。
1.「現代トルコ語の読解力があり、かつアラビア文字に関する知識を有する」
2.「ペルシア語あるいはアラビア語の読解力があり、かつ現代トルコ語文法の知識を有する」

 参加を希望される方は、お名前、ご所属、連絡先住所・電話番号、メールアドレス、専門分野、セミナー参加可能日程を明記の上(部分参加も可)、下記の申込先まで12月14日(水)までにEメールにてご連絡ください。こちらから、セミナーで用いる資料を郵送いたします。なお参加費は無料です。
 また、東京近郊以外に在住の方には旅費の支出も検討しておりますが、予算の都合上、旅費支給を希望される方は、なるべく早くその旨お知らせください。

問合わせ・申込先:
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 フィールドサイエンス研究企画センター事務局
e-mail: fsc_office@aa.tufs.ac.jp (@は半角)

プログラム等の詳細は以下の通りです。

基幹研究「中東・イスラーム圏における分極化とその政治・社会・文化的背景」
第9回オスマン文書セミナー
◇主催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
◇共催:科研費基盤A「イスラーム国家の王権と正統性―近世帝国を視座として」(代表:近藤信彰)
◇期間:2017年1月7日(土)~8日(日)
◇会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
3階マルティメディアセミナー室 (304号室)  1月7日(土)、8日(日)とも
   (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
http://www.tufs.ac.jp/access/
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access
◇講師  秋葉淳 (千葉大学文学部)
      髙松洋一(AA研)

◇プログラム
 1月7日(土)
14:00-14:15 趣旨説明 講師・自己紹介
14:20-16:00 マズバタの解説と講読(担当:秋葉)
16:20-18:00 マズバタの講読(担当:秋葉)

 1月8日(日)
10:30-12:10 マズバタの講読(担当:秋葉)
13:00-14:40 マフザルの解説と講読(担当:髙松)
15:00-16:40 マフザルの講読(担当:髙松)
17:00-18:00 総合討論

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