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2012年8月

2012年8月30日 (木)

新刊『サファヴィー朝国家を「時の主」の国家と結びつける見解』

Rasul Ja`fariyan. Nazariye-e ettesal-e dowlat Safaviye ba dowlat-e Saheb al-zaman. Tehran: `Elm. 1391Kh. 

Mahdi_rasul

シーア派史・サファヴィー朝史研究で知られるラスール・ジャアファリヤーン師の新作です。
「時の主」とは、現在幽陰中で、終末になるとこの世に再臨して、救世主として信徒を救うという12イマーム・シーア派最後のイマーム(隠れイマーム)のことです。

 サファヴィー朝初代イスマーイールが自らを隠れイマームになぞらえたという話は有名ですが、その後のこうしたウラマーの議論については知られていませんでした。

巻末には1657-8年に著された論策
「終末における我が国のハディース注釈」
が収められています。

2012年8月28日 (火)

マシュハド ワクフ特集号

マシュハドのイマーム・レザー廟が雑誌のワクフ特集号を発行しています。
Vizhename-e Vaqf-e Astan-e Qods-e Razavi  (Farvardin 1391)

Qods

なかには、
Abu al-Fazl Hasan-abadi「レザー廟のワクフ運営における管財人の位置」
Reza Naqdi「サファヴィー朝期のイマーム・レザー廟のワクフ財」
Elahe Mahbub「レザー廟図書館・博物館・文書館機構のの発展・拡大における図書の寄進とワクフの役割」などの論文が載っています。
 マシュハドの出版物は手に入りにくいので、困ります。しかし、文書史料と研究スタッフに恵まれていることは確かで、今後も目が離せません。

2012年8月26日 (日)

論文「オスマン朝後期の検地帳に記されたbad-i havaの額を巡って」

多田守「オスマン朝後期の検地帳に記されたbad-ı havaの額を巡って
--
16世紀後半におけるGöynük郡を始めとするHüdavendigār県の事例を通じて」
『アジア史学論集』
(京都大学大学院人間・環境学研究科)5(2012):41–65.

共同研究員の多田さんに不在中に抜き刷りをいただきました。
郡単位まで下りて、オスマン朝の政策を検討する精緻な研究です。
ありがとうございました。

ちなみに同じ号には

中村朋美「19世紀後半コーカンド・ハーン国の遣露施設とロシアの中央アジア政策」も掲載されています。



2012年8月24日 (金)

新刊『イランとその周辺の聖者と参詣』

Saints and their Pilgrims in Iran and Neighbouring Countries 
Edited by Pedram Khosronejad
Wantage: Sean Kingston Publishing. 2012.

ホスローネジャードさんにイスタンブルでいただきました。
共同研究員の守川さんも執筆されています。

Khosro001

Chapter 1 – The Sanctity of Karbala in Shiite Thought;
                           Khalid Sindawi
Chapter 2 – Pilgrimage to the Iraqi ‘Atabat During Qajar Era Iran;
                          Tomoko Morikawa
Chapter 3 – Listening, Non-Knowledge, and the Auditory Body:
   Understanding Sufi Dhikr Ritual and Sama as Aesthetic Experience
                          Seema Golestaneh
Chapter 4 – Between History and Memory:
   A Case Study of a Martyr Mausoleum in North of Iran;                      
                          Morvarid Ayaz
Chapter 5 – Innovation in the Tradition of Saint Veneration in Turkey
  during the Twentieth Century: Venerating Nasreddin Hodja in Aksehir;                       
                           Hakki Gurkas
Chapter 6 – The Revival of Shia Rituals in Iraq Since the Fall of
  Saddam Hussein’s Regime: Permanence and Evolution
                        Pierre-Jean Luizard                       

2012年8月22日 (水)

オスマン帝国史料解題 更新

イスラーム地域研究東洋文庫拠点のサイトにある「オスマン帝国史料解題」が更新されています。

「総論」「官報」「年鑑」など、新しい章が加わり、既存の章もほぼ全面的に更新されています。
院生・研究者の役に立つところ大です。

http://www.tbias.jp/ottomandocuments/

2012年8月20日 (月)

「16-20世紀におけるオスマンーイラン関係」発表者募集

オスマンーイラン関係のシンポジウムです。

Symposium: "Ottoman-Persian Exchanges, 16th – 20th Centuries";
The Middle East Center;  University of Pennsylvania, 26 April 2013 Call for papers on cultural, social, political, economic, and intellectual exchanges between the Ottoman and Persian empires 16th through 20th centuries.

Traditional historiography had portrayed the Ottoman and Persian histories as a narrative of struggle against European encroachment and attempts at “modernization” that derived inspiration from Europe since the early 19th century. Until recently, such a portrayal had overlooked the rich historical interactions between the two empires, including but not limited to trade, smuggling, pilgrimage (or religious tourism), intellectual exchanges, nomadic border tribes, and expatriate communities that inhabited the Ottoman-Iranian territories. Deadline for abstracts  1 November 2012.  The papers presented in the symposium will be published in an edited volume.

Information: http://www.h-net.org/announce/show.cgi?ID=196211&keyword=Middle&keyword=East

2012年8月12日 (日)

アーガー・ハーン美術館オンラインギャラリー

学会で、シャイフ・サフィー・アッディーンの伝記であるSafvat al-Safaのミニアチュール入り写本について報告があったのですが、所蔵がアーガー・ハーン美術館でした。
ネットで見ると、オンラインギャラリーが充実しているので、ご紹介します。
イスラーム美術専用の美術館です。

http://www.akdn.org/museum/

カタログも閲覧できます。

美術館本体はトロントに来年できるそうです。

2012年8月 5日 (日)

国際イラン学会大会終了

8月2-4日に行われた国際イラン学会大会が終了しました。
最終プログラムはこちら
多少の感想を。

よかった点
・イスタンブル開催だったため、トルコ人研究者・オスマン史研究者の参加が多かった。
・サファヴィー朝史やイラン・オスマン関係の発表が多かった。
・大会運営も、ほぼスムーズだった。

悪かった点
・政治状況により、在イランの研究者のキャンセルが相次いだ。
・パネルの数が多く、同じようなテーマで重なる場合が多かった。
・発表アブストラクトが配布されなかった。

これほど大きな大会を成功させた大会実行委員長のアターバキーさんの尽力に拍手を送ります。

2012年8月 1日 (水)

夏休み

海外出張につき、ブログの更新を3週間ほど、お休みいたします。
もっとも、機会があれば、散発的に更新するかもしれません。

皆様、よい夏休みを。

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