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2012年2月18日 (土)

新刊『イランにおける劇場国家と近世公共空間の形成』

Babak Rahimi.
Theater State and the Formation of Early Modern Public Sphere in Iran: Studies on Safavid Muharram Rituals, 1590-1641 CE.
Leiden & Boston: Brill 2012. XVIII+385p.

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うーん。サファヴィー朝期のムハッラム儀礼の研究書ということで期待したのですが、内容的には?です。そもそも、ムハッラムの儀礼について本格的に触れるのが199ページになてから。サファヴィー朝期のムハッラム儀礼に触れるのは216ページから。素朴に儀礼に触れるのは234ページで終わってしまい、また劇場国家論に戻ってしまいます。使っている史料も、ヨーロッパ人の旅行記をつまみ食い。表紙裏の"The first systematic study of a wide range of Persian and European archival and primary sources"というのは、いくら売るためとは言え、消費者を騙す誇大広告としか思えません。どうも満足にペルシア語年代記も読めないのではという印象を持ちました。年代も意味不明だし。
 まあ、在米イラン人が劇場国家論をサファヴィー朝に適用して見せたというところで、理論的にうまく行っているかを問うべきなのでしょう。100ポンドも払って損をしました。

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