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2011年12月

2011年12月31日 (土)

ファトマ・ミュゲ・ギョチェク氏講演会

東洋文庫拠点研究班共催講演会
■「オスマン/トルコの回顧録に見るアルメニア人に対する集団的暴力とその否定」(1/22)のお知らせ


  イスラーム地域研究東洋文庫拠点は、新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」(北海道大学スラブ研究センター)と共催で、ミシガン大学のファトマ・ミュゲ・ギョチェク氏をお招きして、現在でも大きな政治問題になっているオスマン帝国末期のアルメニア人に対する集団的暴力の問題について、回顧録資 料を使った研究をご報告していただきます。歴史社会学者であるギョチェク氏は、近年この問題に積極的に発言されているトルコ人研究者の一人です。皆様のご 参加をお待ち申し上げます。


[日時] 2012年1月22日(日) 16:00~18:00
[会場](財)東洋文庫2階講演室(東京都文京区本駒込2-28-21) 会場アクセス
(日曜でも入り口は開いております)

[内容]
Fatma Müge Göçek (University of Michigan)
"Studying Collective Violence and Denial in Ottoman and Turkish History through Contemporaneous Memoirs"

参加自由・無料、使用言語:英語

ギョチェク氏のプロフィールについては、以下のURLをご覧ください。

http://www.lsa.umich.edu/soc/people/faculty/ci.gekfatmamge_ci.detail

2011年12月29日 (木)

西南アジア研究75号

『西南アジア研究』の75号(2011年9月発行)が手元に届きました。
近世イスラーム国家関係では

新谷英治「『キターブ・バフリエ』に見えるアナトリア南岸」
pp.44-68.

が収められております。『キターブ・バフリエ(海洋の書)』はピーリー・レイスによって16世紀前半に著された地中海航海案内書です。数種の写本を参照されながら、第177章から第199章までの日本語訳注をされています。是非、一度新谷さんにはお話をうかがいたいものです。

2011年12月27日 (火)

オスマン文書セミナー終了

昨日、第4回オスマン文書セミナーが終了しました。
20人ものご参加をいただきました。
講師を務められた髙松さん、清水さん、ありがとうございました。

個人的には、オスマン朝下のシャリーア法廷の多様性を知ることができて、非常に勉強になりました。リンゴの収穫時を知らせる記録や、公務で輸送した速射砲の受け取りの証書など、シャリーアとはかけ離れた記録や証書が作られたことが興味深かったです。

来年度も法廷系の記録を扱ってくださるとのことで、期待が高まります。

2011年12月26日 (月)

アフマディー『サファヴィー朝のワクフについて』

نزهت احمدی. در باب اوقاف صفوی: مجموعۀ مقالات. تهران. 1390.

Awqafsafavi

サファヴィー朝期のワクフに関する初の本格的研究書。
著者はal-Zahra大学の先生で、長年にわたって書いてきた論文をまとめた論文集。
いろいろと批判は可能ですが、少なくともちゃんと文書を読んでワクフを扱った書物は少ないので、その意味では画期的です。

著者にPDFファイルをいただきました。
ありがとうございました。

2011年12月24日 (土)

「ラージャタランギニーからペルシア語史書へ」

インド留学中の小倉さんからいただきました。ありがとうございました。

Satoshi Ogura. "Transmission lines of historical information on historical information on Kašmīr: From Rājataraṅgi ṇīs to the Persian chronicles in early  early Mu ġal period" Journal of Indological Studies 22/23(2011): 23-59.

サンスクリットの史書の内容がムガル朝のペルシア語史書にどのように取り込まれたかという内容です。ムガル朝の「インド性」が問われますね。

2011年12月22日 (木)

『タフレシーの書簡集』

محمد حسین بن فضل الله حسینی تفرشی. منشآت تفرشی. به کوشش محسن بهرام نژاد. 1390.

サファヴィー朝期の書簡集。写本はオーストリア国立図書館に蔵の孤写本で、時期的にはシャー・サフィー時代頃のようです。内容的には個人間の書簡が大半で、行政文書は少ないようです

校訂者にはポーランドで会ったのですが、以外にちゃんとした(失礼!)前書きと註がついています

Tafreshi



2011年12月20日 (火)

スラブ研究センター国際シンポジウム「近現代帝国の比較」

1月18日~20日、北海道大学スラブ研究センターで行われます。
近世イスラーム国家関係の報告は

19日、15:30-17:30のセッション
Rudi MATTHEE (University of Maryland) The Safavids as a Tributary Empire

20日、10:00-12:00のセッション
Fatma Müge GÖÇEK (University of Michigan)The Ottoman Imperial Legacy in the Middle East

マティーさんが来日できるか、健康状態が気になるところです。ギョチェクさんは東京でも1月22日に講演会が予定されています。   

2011年12月18日 (日)

アスラニアン『インド洋から地中海まで』

Sebouh David Aslanian.
From the Indian Ocean to the Miditerranean: The Global Trade Networks of Armenian Merchants from New Julfa.
Berkley. 2011.

Aslanian

新ジョルファのアルメニア商人のグローバルな活躍を描いた研究書。
文書をふんだんに使った興味深い著作です。
結論では、アルメニア商人を、ムルタンのインド商人やセファルディ系ユダヤ人と比較しています。

2011年12月16日 (金)

新刊:『オスマン帝国と立憲政』

藤波伸嘉『オスマン帝国と立憲政 --青年トルコ革命における政治、宗教、共同体』
名古屋大学出版会.2011. vii+327+120p.
Fujinami

著者の藤波さんからいただきました。非ムスリムに着目したオスマン憲政史と呼ぶべきものでしょうか。表紙もきれいですね。 拝読するのが楽しみです。ありがとうございました。

2011年12月14日 (水)

言語・文学におけるトルコ=イラン関係シンポジウム

I. ULUSLARARASI TÜRK-İRAN DİL VE EDEBİYAT İLİŞKİLERİ SEMPOZYUMU
اولين همايش بين المللیپيوندهای زبانی و ادبی ايران و ترکيه
Deadline: December 31st 2011.
Syposium dates: May 15-17th 2012
Venue: Istanbul
A paper title and abstract of 200 words should be sent no later than 31 December 2011 to: tidei@istanbul.edu.tr

イスタンブル大とアッラーメ・タバタバーイー大の共催で行われるシンポジウムです。
発表は基本がトルコ語とペルシア語ですが、英語のものも受け付けるそうです。
トルコ語ですが、期待される分野をコピーしておきます。

Sempozyumda işlenmesi düşünülen konular:

1. Dil İlişkileri

· Gazneliler ve Öncesinde Türkçe ve Farsça

· Selçuklular döneminde Türkçe ve Farsça

· Osmanlılar ve Safevîler döneminde Türkçe ve Farsça

· Kaçarlar döneminde Türkçe ve Farsça

· Meşrutiyet sonrasından günümüze kadar Türkçe ve Farsça

· Tarih boyunca Farsçadan Türkçeye ve Türkçeden Farsçaya tercüme faaliyetleri

· Farsça-Türkçe ve Türkçe-Farsça iki dilli sözlükler

· Türkçeden Farsçaya ve Farsçadan Türkçeye giren kelimeler ve siyasî, idarî ve askerî terimler

· Türkçe ve Farsça ortak deyimler ve atasözleri

2. Edebi İlişkiler

· Tarih boyunca Türkiye’de Fars edebiyatının etkisi

· Selçuklular dönemi Türkiye’sinde Fars edebiyatının genel durumu

· Timurlular dönemi İran’ında Türk edebiyatının genel durumu

· Osmanlılar dönemi Türkiye’sinde Fars edebiyatının genel durumu

· Safeviler dönemi İran’ında Türk edebiyatının genel durumu

· Tarih boyunca Farsça eserlerin Türkçe ve Farsça şerhleri ve tercümeleri

· Tarih boyunca Türkçe eserlerin Farsçaya tercümesi

· Fars edebiyatı eserlerine yazılan Türkçe ve Farsça nazireler

· Mevlana’nın Türk ve Fars edebiyatlarına etkisi

· Sultan Veled’in Fars ve Türk edebiyatındaki yeri

· İran tarihi ve efsanevi şahsiyetlerinin Türk edebiyatındaki izleri

· Türk tarihi ve efsanevi şahsiyetlerinin Fars edebiyatındaki izleri

· Fuzûlî’nin Türk ve Fars edebiyatlarındaki yeri

· Tarih boyunca İran’da Türk edebiyatının etkisi

· Türk ve Fars edebiyatlarında ortak şahsiyetler ve tipler

· Türk ve Fars edebiyatlarında ortak edebî türler

· Türk ve Fars edebiyatlarında ortak edebî üsluplar

申し込みフォームもトルコ語版とペルシア語版しかありません。こういうシンポジウムが開かれること自体が面白いですね。

2011年12月12日 (月)

第3回研究会終了

去る10日、11日、第3回研究会が終了いたしました。
両日とも30名以上の参加者がありました。
いずれも充実した発表で、盛り上がりました。
ありがとうございました。

2011年12月11日 (日)

シェイフ・バハーイー『アッバース大全』

ペルシア語で書かれた法学実践書のなかで最も有名なもの。シャー・アッバースのために著された。
これまで、石版本やそのリプリントしかなかったが、数年前に活字本が出た。
イギリス大使館の向かいの本屋で、赤い表紙のを買おうとしたら、それは2版で11,000トマーン、古い9,000トマーンの初版を薦められ、購入した。その一週間後にあんなことになるとは・・・。あの本屋は大丈夫だろうか。

شیخ بهاء الدین محمد عاملی. جامع عباسی. قم. دفتر انتشارات اسلامی. 1386.

Jamee_abbasi_2

2011年12月10日 (土)

研究会「コーカンド・ハーン国における正統化の問題」

開始時間を変更しました(12/12)

宣伝で恐縮です。
--------------------------------------------------------------------- アジア・アフリカ言語文化研究所では、下記のように、日本学術振興会の招聘で 来日中のアフタンディル・エルキノフ氏を迎えて研究会を開催します。 皆様のご参加をお待ち申し上げます。   記 日時: 2011年12月22日(木)14:00~16:00 会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所     マルチメディアセミナー室(306) 内容: Prof. Aftandil Erkinov(日本学術振興会外国人研究員、タシュケント東洋学大学)   , "Problem of Legitimation in Kokand Khanate" (英語、通訳なし) (参加自由、無料)

2011年12月 9日 (金)

ワークショップ「中東諸都市における都市暴力再考」

近現代関係ですが、黒木さんにうかがいました。イラン関係の発表がなぜか多いです。
明日からです。

Workshop: Rethinking Urban Violence in Middle Eastern Cities
Zentrum Moderner Orient, Berlin,
December 8 - 10, 2011
Organized by Prof. Ulrike Freitag and Dr. Nora Lafi
Funded by DFG

Dr. Noémi Lévy-Aksu (Boğaziçi University, Istanbul):
“Criminality and Public Disorders: Some Reflexions on Violence and Its Perception in Late 19th Century Istanbul”

Dr. Nora Lafi (ZMO, Berlin): “Mapping and Scaling Urban Violence: The 1800 Insurrection in Cairo“
Prof. Hidemitsu Kuroki (Tokyo University of Foreign Studies): “Aleppo Revolts in Urban-Rural Settings (1775-
1850)”

Dr. Florian Riedler (ZMO, Berlin): “The 1896 Pogrom against the Armenians in Istanbul”

Dr. Feryal Tansug (Bahçeşehir University, Istanbul):
“How ‘Anti-Greek‘ Was It? : Revisiting the Escalation ofthe Intercommunal Violence in Late 18th Century İzmir”

Feras Krimsti (ZMO, Berlin): “Spatial Aspects of Sectarian Confrontations: The Case of Aleppo 1850“

Dr. Denis Hermann (CNRS, Ivry-sur-Seine): “Urban Violence between Intra-Shi‘i Trends in Qajar Iran: An
Analysis of the Riots of Shawwâl 1315/February 1898 against the Shaykhi Community of Hamadan

Prof. Ulrike Freitag (ZMO, Berlin): “Symbolic Politics and Urban Violence in Late Ottoman Jeddah”

Dr. Roberto Mazza (Western Illinois University, Macomb):“Re-Shaping the Holy City: The Nebi Musa Riots in 1920”

Dr. Reza Masoudi Nejad (SOAS, London): “Urban Violence,the Muharram Procession, and the Transformation ofIranian Urban Society”

Prof. Isa Blumi (University of Leipzig): “Empire under Siege: Violence in Shkoder and Hudaydah, 1911 – 1912”

Dr. Stephanie Cronin (University of Oxford): “Violence and Urban Protest in Late Qajar/Early Pahlavi Iran: Society versus the State”

Fatemeh Masjedi (ZMO, Berlin): “Roads of Social Disorder in Tehran and Political Violence in Early 20th Century Iran”

Prof. Hanan Hamad (Texas Christian University, Fort Worth): “Industrial Violence: Futwwat, Effendiyya and the Making of Urban Masculinity in Interwar Egypt”

Dr. Rasmus Elling (SOAS, London): “Roots of Ressentiment: Repression, the State and Oil Power in Abadan, 1929

Dr. Nelida Fuccaro (SOAS, London):“Understanding Violence in an Oil City: Kirkuk, 1927-1959”

Claudia Schröder (ZMO, Berlin):“Oil Towns and Violent Unrest in Saudi Arabia, 1953-1967”

2011年12月 8日 (木)

コーカンド・ハーンの贈り物

以下の研究会が開催されます。
ここで取り上げられるMuhabbat-namaは、コーカンド・ハーン国のウマル・ハーンから、オスマン朝のマフムート2世に贈られたものです。
------------------------------------

第28回中央ユーラシア研究会・特別講演会のお知らせ

このたび、イスラーム地域研究東京大学拠点による第28回中央ユーラシア研究会特
別講演会を下記の通り開催することになりました。 今回は、日本学術振興会外国人研究員として東京大学にご滞在中のアフタンディル
・エルキノフ氏による、コーカンド・ハーン国の歴史史料に関する英語でのご講演
となります。 皆様ご多忙とは存じますが、ふるってご出席くださいますようご案内申しあげます。
どなたでもご参加いただけます。また、事前の参加申し込みは不要です。 会場:東京大学本郷キャンパス法文1号館2階212番教室 日時:2011年12月16日(金)16:00~17:30 講師:Aftandil Erkinov氏(日本学術振興会外国人研究員(東京大学)/ウズベキス
 タン国立東洋学大学) 演題:The political context of the compilation/production of the Muhabbat-
 nama in early nineteenth-century Kokand[英語・通訳なし] 司会:小松久男氏(東京大学教授) ※会場は東大正門から入って安田講堂に向かう銀杏並木を直進し、左側2番目の棟で
す。銀杏並木沿いの、東大正門に近いほうの扉から入り、右手にお進みください。 URL http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html お問い合わせは、中央ユーラシア研究会幹事の河原までお願いします。 河原弥生:c-asias■l.u-tokyo.ac.jp

2011年12月 7日 (水)

ギャンジェ征服記

Rahimi-zade İbrahim Çavuş, Harimi. Kitâb-ı Gencîne-i feth-i Gence : Osmanlı-İran savaşları ve Genceʾnin fethi (1583-1590) ed. Günay Karaağaç, Adnan Eskikurt
İstanbul : Çamlıca , 2010.

トルコでは叙述史料の公刊も盛んですが、これはその一つ。16世紀末にオスマン朝がコーカサス遠征をしたときの記録です。もっとも、すぐにサファヴィー朝が取り返すことになるのですが・・・。ローマ字転写と写本のカラー・ファクシミリの両方が含まれており、細密画もあるきれいな本です。

2011年12月 5日 (月)

サファヴィー朝期の地理書

محمد مفید بافقی. مختصر مفید: جغرافیای ایران زمین در عصر صفوی.

به کوشش ایرج افشار با همکاری محمد رضا ابوئی محریزی. تهران. 1390

Mokhtasare_mofid

一度、ドイツで出版されたサファヴィー朝期の地理書。ドイツ版はなにせ校訂者の手書きだったので、まともな刊本の出版を慶びたい。著者Mohammad Mofidはサファヴィー朝に地方官僚として仕えたのち、インドへ移住、ムガル朝にも仕えた。本書は1680-1年にラホールで完成したもの。ほかにヤズド史であるJame`-e Mofidiという作品がある

2011年12月 3日 (土)

ハーテフィーのシャー・ナーメ

出版されていたのを見逃していた史料です。

Hātefī Kharjerdī. Shāhnāme-’e Hātefī Kharjerdī: Khamāse-’e Fotūḥāt-e Shāh Esmā‘īl Ṣafavī.

Ed. Sayyed ‘Alī Āl-i Dā’ūd. Tehran: Farhangestān-e Zabān va Adab-e Fārsī, 1387.

Hatefi

ハーテフィー(d.1521)の作品としてはティムールに関する韻文作品の方が有名です。、シャー・エスマーイールに関する韻文作品である本書は1137ベイトと短いですが、初期サファヴィー朝史は史料が少ないので、何かの役には立つかもしれません。

2011年12月 1日 (木)

新刊:オスマン朝下の政治論

Ḥasan Kāfī al-Āqḥiṣārī al-Busnawī
ʿUṣūl al-ḥukm fī niẓām al-ʿālam
Ed. ʿAlī Akbar Żuyāʾī. Tehran: Mīrās̱-e Maktūb. 2011.

オスマン朝下で著されたイスラーム政治論。著者のハサン・カーフィー(1544-1616)はボスニア出身。本文がアラビア語、解説はペルシア語。実は先にクウェートで1987年に刊本が出ているよう。

Kafi

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